ありがとう 詮子さん

(前回のブログから続きで)


火田詮子さんの葬儀には

「Ben-Joe」のヒロインの石川野乃花さんと

並んで参列


葬儀の最後に

棺が開けられた時

横たわる詮子さんを見て

彼女が亡くなったのは

本当だったんだと初めて実感した


でも棺に入った

詮子さんを見ていると

頭のどこかでもしかしたら

遺体の役を演じているのではないかと

思ってしまう自分がいて


はいオッケー!


と声をかけたら

あー窮屈だったと

むくっと起き上がって

笑って棺から出てくるような

そんな気がした


詮子さんの傍に花を添えて

最後のお別れをした時

私は今までの多大な協力と

ともに創作活動ができたことに

感謝を告げるとともに

完成した本編映像を

お見せできなかったことを

深く謝罪をした


アフレコの時詮子さんは

普段は舞台ばかりだからと

繋がった映像を見て

とても感心されていた


その姿を思い出すと

0号試写でも良いので

本編をお見せしたかった

それができなかったことが

本当に申し訳なく思った


撮影中の早朝

合宿所でスタッフやキャストが

眠い目をこすっていると


おはようございます!


と詮子さんが元気な声で現れる

そんな詮子さんが好きだった

その声を聞くと

さあ 今日も撮影がんばろう

と思って撮影現場に向かったものだ


その声と姿を思い出すたび

今も目頭が熱くなる


棺に入られた火田さんは

白装束ではなく衣装をつけて

つばの大きな帽子を被られており

火田詮子ここにあり!

という感じだった


初めて彼女を見た

朗読劇の時と同じ

詮子さんはやっぱり

最後までカッコ良かった


監督

岩松あきら