信頼をおいている
スタッフのひとりである竹さんに
映画「Ben-Joe」のスタッフとして
参加して欲しいと頼み
こう言われた時のショックは
今でも忘れられない
映画「Ben-Joe」は
内容があまりにハードすぎて
そんな撮影に付き合うことは
困難だというのだ
彼は心遣いの人
心遣いの足りない自分には
彼はなくてはならない存在だ
キャストやスタッフ
制作に協力してくださった方々への
心遣いは神懸かっている
まさに彼こそが
「三河映画の誠実」だと思っている
だからどうしても制作に
必要だとお願いをし
参加してもらえることになった
しかしスタッフになって
献身的に活動してくれながらも
「完成しても観ません
いや観られません」
そう言い続けていた
そんな彼が「Ben-Joe」の
スクリーニング会場に現れた
そして上映…
上映後 彼のもとへ行き
恐る恐るどうだったかと尋ねると
「良かったです…」
笑顔でそう言ってくれたとき
めちゃくちゃ嬉しかった
津具の山の中での
撮影はもちろん
セットの建設
ワークショップ合宿などなど
本当に献身的に動いてもらった
上映後話をしていて
彼がやってきてくれたことの数々が
胸の中に去来し
そんな彼の努力や苦労が報われたと
彼が思ってくれている
そう思うと
安堵感と喜びでいっぱいになった
監督 岩松あきら
※写真は「Ben-Joe」のセットを建てている竹内さん

Comments