映画「Ben-Joe」では
“赤い花”が大切な
イメージ・アイテムとなっている
脚本を読むと例えば
「郊外の駅
赤い花が咲いている畑の向こうにホームがあり
電車が入ってくる」
と書かれている場面がある
撮影のためスタッフは
赤い花畑が近くになる駅を
しらみつぶしに探すことになる
だがそんな都合のいい場所は
なかなか見つからない
そんな中
隣にコスモス畑が広がる
駅が見つかる
しかし「よしこれでOK!」
というわけにはいかない
なぜなら物語の設定の季節が春だからだ
結局1年以上かけても
条件に合った駅は見つからない
そこで赤い花を大量に手に入れ
駅の隣の空き地に
植えこむ作戦を考える
そうなると
三河映画の場合
花農家と話し合いが始まる
前作「幸福な結末」でも
ひまわりをロケ地に植えての撮影を試みたが
イメージ通りにいかず
あえなくボツになるという経験もあったので
リベインジとなる
花農家との話し合いも進み
撮影時期が近づいて来た
「さあいよいよ撮影か」と思いきや
現場に足を運ぶと
空き地がいつの間にか
麦畑に変わっている…
あえなくその作戦を断念
次に考えられたのが
駅と花畑を合成するという作戦だ
そこで
あたり一面の赤い花畑を
全国各地から探すことに…
ついに最適な花畑が見つかるが
見所のピークを調べたら
なんと“今週”とある
翌日
撮影機材を抱えて現地に出発!
これがつい先日の話である
クランクアップをしても
実景撮りはまだまだ終わらない…
監督
岩松あきら
Commentaires