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タリン・ブラックナイツ映画祭と私のこれまでの三河映画での日々 高橋ゆな

長いですが、タリン・ブラックナイツ映画祭への参加に触れて、私のこれまでの三河映画での日々のことを書きたいと思います。


最高の1週間でした。もう一生忘れない。

必ずあの場所へ戻ってきたい!次は俳優として。


タリンに来て1週間ぐらい滞在させていただいて、私の人生にとってすごく重要な経験をさせてもらえました。世界はとっても広かった。


クロージングセレモニーのドレスコードは「グラムロック ・ブラックタイ」。

グラムロックは、1970年代のロックシーンを彷彿とさせる、スパンコールをあしらった服やレザーのパンツなど、煌びやかな衣装をベースとします。ブラックタイとは正装のことで、男性ならタキシード、女性ならイブニングドレス。

私たち三河映画チームは日本の正装 着物の一張羅でセレモニーに繰り出し、「Ben-Joe」主演の石川野乃花ちゃんの大変華やかなお振袖のおかげもあり、現地メディアや海外の方々にとても好意的なお声がけをいただきました。

世界の方々はみな温かで、男女共にカッコよくて紳士淑女的。

ホテルのエレベーターの少しの時間さえも、首から映画祭関係者のパスをかけている私たちに温かく声をかけてくれました。

どんな瞬間にも人と人との会話が生まれていき、退屈な時間はありませんでした。間違いなく、特別な場所で特別な時間を過ごすことができました。


映画祭は、良い映画を作ったすべての人たちを最高のおもてなしで迎えてくださいました。

私たちが快適に過ごせるよう素敵なホテルを用意してくれ、空港までの送迎や、映画祭期間に行われる様々なイベントなど、細かなことまで丁寧に案内してくれました。


忍耐の日々の先にこんな素晴らしい世界があるのだと私は知りました。


三河映画『Ben-Joe』のキャストオーディションを受けたのは若干19歳のころ。

それからしばらくして落選の知らせを受けた時、スタッフとして三河映画に残るか、オーディションに落ちたのだからそのまま去るかの選択をしなければなりませんでした。


けれど私は『Ben-Joe』という作品の魅力と、三河映画のメンバーの人としての魅力を知って、どんな役割でも良いから、残ることに決めました。

映画作りは完全に素人の私が、監督やメンバーにたくさんたくさん支えられ、助監督として撮影をやり遂げました。参加して、3年ほどの月日が経っていました。よくぞやったなと、我ながら驚きます。しかも、役者でなくスタッフなのだから。

素晴らしい作品を絶対に完成させたい!という思いと、役者として認められたいのに私は何をしているんだ?という鬱屈した思いが毎日のようにせめぎ合って、若かった私の心は毎日激しく荒波を立てていました。

そんな私のことを温かく見守り、時に厳しく導いてくれた岩松あきら監督はじめ、三河映画のメンバーにはどれだけお礼を言っても足りません。本当に本当に、ありがとうございました。


この映画祭に来られたことで、助監督としてこの作品に参加すると決めたあの日の私に、そして最後までやり遂げた青春時代の私に、祝福をすることができたと思います。


この映画祭の意思に共感し、ボランティアとして参加してくださった通訳のスティナ、大使館からの紹介で素敵な場所をたくさん教えてくれたドリス、リーヴィア。本当に本当にありがとう。


またエストニアへ行きたい。

あの素晴らしい街へまた行きたい!


これからの日々、本当に頑張れそうです。


ありがとう、#PÖFF27

ありがとう、三河映画!


9939479915

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