キャンプファイヤーなんて小学生以来だ
参加者の方たちはそう言いながら
スマホを炎に向けてシャッターを切る
上映会に間に合わなかった人たちの顔も
次々と暗闇の中に浮かび上がる
途中ファイヤーの炎が弱まると
少年時代ボーイスカウトをしていたという参加者の方が
蒔きササッと組み替える
すると またたくまに
ファイヤーが息を吹き返し
「おお~!」という声があがる
火の粉を追って見上げた先には
満天の星空
台風一過で星がヤバいほど美しい
参加者たちが童心に戻る時間
炎に照らされた赤い顔は
彼らの少年少女の顔だったのかもしれない
少年少女の気持ちを忘れない仲間が集まり
いよいよ映画制作は動き出すんだなと思う
岩松あきら
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