
●11月5日 出発7日前
私が脚本を担当した三河映画第2作『Ben-Joe』がタリン・ブラックナイト映画祭の長編コンペティション部門にオフィシャルセレクションされて、プレミア上映されることになりました。
えー、よくわからない言葉が並んだと思うので、1つ1つ説明しますと、タリンは都市の名前でエストニアの首都、エストニアはバルト三国の1つで北欧にあって、南はラトビア、東はロシア、北西側にバルト海があって海を挟んで北側にフィンランドがあります(なんとなく場所のイメージはつかめたでしょうか)。
タリン・ブラックナイト映画祭は、日本ではあまり知名度は高くないですが(実は私も知らなかった)、毎年11月に開催されている国際映画祭で、国際映画製作者連盟(FIAPF)が認定する長編コンペティションがある15の映画祭の内の1つ。
ここまで聞いても、多くのみなさんが「ふ~ん、そう、、、」なくらいだと思いますが、この15の映画祭を挙げますと、ベルリン、カイロ、カンヌ、マール・デル・プラタ、カルロヴィ・ヴァリ、ロカルノ、サン・セバスティアン、上海、タリン・ブラックナイト、東京、ヴェネツィア、ワルシャワ、インド、モントリオール、モスクワとなります。聞いたことない映画祭もあると思いますが、よーく知ってる映画祭もありますよね?カンヌとか、ヴェネツィアとか。東京とはこの前まで開催していた東京国際映画祭のことです。
そうなんです、タリン・ブラックナイト映画祭は、カンヌとかヴェネツィアとか東京とかベルリンとかロカルノとかモントリオールなんかと同格のAカテゴリー映画祭なんです。
三河映画第1作『幸福な結末』が国内外100以上の映画祭で上映・入選・受賞等したのもすごいんですが(とさらっと自分で言う)、それとはまた違う意味で、スゴイんです、ハイ(さらっと2回目)。
コンペティションというのは、要するにコンクールってことで、作品をエントリー(応募)して、世界中から集まったたくさんの応募作の中からいわば予選を勝ち抜いて映画祭で上映される本選の20作品に『Ben-Joe』が選ばれたということです。コンペなので、映画祭の最後に20作品の中からグランプリほか各賞が選ばれます(もちろん『Ben-Joe』が受賞する可能性もあります!)。
日本最大級の映画祭情報サイト「ガラコレクション」で、ちょうどタリン・ブラックナイト映画祭のことがニュースになってまして(11/3に開幕したところなので)、わかりやすい説明がされているので引用します。
”北欧で唯一の国際映画製作者連盟公認の映画祭であり、作家性の強い作品を積極的に選出する映画祭としても知られている。今年は519作品(長編236作品、短編277作品、アニメ6作品)がプログラムされており、51作品がワールドプレミア、24作品がインターナショナルプレミアでの上映となる。
映画祭の中で最も注目を集めるオフィシャル・セレクションのコンペ部門には、スペインやメキシコ、フランスなどから20作品がノミネートされており、11作品がワールドプレミアでの上映となる。日本からは岩松あきら監督の「Ben-Joe」とチョゴソム・バトバヤル監督の「White Flag」がノミネートされた。同部門では2019年にアンシュル・チョウハン監督(日本)の「コントラ」がグランプリを受賞しており、4年ぶりのグランプリに期待がかかる。”
というわけで、監督、主演はじめ三河映画関係者7人で(私も)、11/12~21までタリンに行ってきます。
せっかくの機会なので、期間中&前後で清水が紀行文を書くことになりました。なるべく毎日投稿したいと思ってます。また、他のメンバーも投稿します。
初日は、『Ben-Joe』がタリン・ブラックナイト映画祭で上映されることの“すごさ”を自慢しただけになってしまいましたが(汗)、明日からは出発前のバタバタをお伝えする予定です。
それでは、また明日。
タリン・ブラックナイト映画祭 公式サイト https://poff.ee/
三河映画 公式サイト https://www.mikawaeiga.jp/
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