早紀と私

「早紀(“Ben-Joe”のヒロインの名前)」という1人の少女と

出会うことが出来て

「私」が毎日変化していく実感をする


自分の限界を身体で感じ

それでも諦めたくないと意地を張る


気持ちが溢れてしまって鼓動が高まり

手が震え涙が止まらなくなって

息ができなくなる


そんな精神状況の中

クライマックスシーンの撮影は

日中から深夜まで

3日間にも及んだ


脚本の中の「早紀」は

「私」より早く成長してしまった

「早紀」に追いつくことができなかった「私」は

撮影を止めて「わからない」と

監督にぶつけることしかできなかった


「僕では伝えることのできないことを君が伝えて欲しい」


監督から返ってきた言葉だった


私がカメラに再度顔を向けるまで

誰一人何も言葉を発することはなく

「私」が「早紀」になるのを

みんなが待つ


やらなくちゃいけないことが

ここにはある


言葉の力を借りて

「早紀」という少女の力を借りて

現場のみんなの力を借りて

やり遂げたいことが

ここにはある


この現場に立てていることに対する

感謝の気持ちを

どう綴ったら良いのかわからない


やっぱり役者というお仕事が

大好きなんだと思う


「早紀」に出会えて良かった


「早紀」のおかげで

「私」も成長できたのではないかと思う


“Ben-Joe”ヒロイン早紀役

石川野乃花