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不安と緊張こそ成長の種

先日 津具のセットにて

映画“Ben-Joe”の

クライマックス・シーンの撮影が終了


1シーンを昼夜問わず

3日間かけて撮影

さすがにこれだけ時間をかけて

1シーンを撮ったことは初めて


寝不足は当然のこととして

あまりの緊張感から

発熱・下痢・蕁麻疹…

そんなキャスト・スタッフが続出


しかしながら

撮影が終了するとともに

スッと治ってしまうのだから

映画の緊張感というのは恐ろしい


人は今までと同じことを続けていれば

緊張することも

不安になることもないだろう


チャレンジをするからこそ

失敗を恐れ不安になる

でもチャレンジしなければ

成長はできない


だから

不安を感じたり

緊張感に包まれたら

自分は新たな世界に

チャレンジしているんだ

成長できるチャンスだと

むしろ喜んだ方がいい


私は小学生のころ

地域のバスケットボール・チームに所属していたことがある

その指導者はつらい練習を強いて

「無理をしろ! 無理をしろ!」

とマイク片手に巨体を激しく揺すりながら連呼をしていた


子供ながらに

とんでもなく恐ろしいおばあさんだと思っていたが


その後の

精神的な成長の飛躍は

計り知れないものがあった


大人になり

そんなおばあさんのような

存在はもうどこにもいない


映画制作こそが

そんな存在になりえているのかもしれない


監督 岩松あきら



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